「翻訳会社を選ぶときのポイントってなんだろう」
映像翻訳に関して、上記のような疑問や悩みを持っている人もいるのではないでしょうか。
自分自身で映像翻訳をしようと思っても、正確に翻訳するための専門知識が必要なため、満足のいく仕上がりになるかは未知数です。映像翻訳をする際、翻訳会社に依頼する方法がありますが、どのようにして翻訳会社を選べばよいかわからない人もいるでしょう。
今回は、翻訳会社の選び方と映像翻訳の種類などについて紹介します。本記事を読むことで、映像翻訳の品質を高めるコツも把握できるため、ぜひご覧ください。
映像翻訳の主な種類
映像翻訳の利用目的によって、適している種類が異なります。映像翻訳を行う前にどの方法が合っているのか、以下で解説している内容を参考にして選びましょう。
字幕翻訳
字幕翻訳とは、英語や中国語といった、言語や映像に映るものを翻訳して書き起こし、画面上に表示させる方法です。字幕翻訳は、出演者の音声や物音などがそのまま流れる点が特徴です。
字幕翻訳には、1秒間につき4文字、縦字幕で表示する際は1行につき13文字までに収めるなどのルールがあります。視聴者は、字幕を読んで会話の内容を理解する必要があるため、効率的に読めるよう、ルールが設定されています。
吹き替え翻訳
吹き替え翻訳は、オリジナルの言語から、映像を公開する国の言語に翻訳し、翻訳した言語に合わせて音声を取り入れる方法です。字幕翻訳と比較して文字数の制限もなく、ルールは多くありません。
吹き替え翻訳には「リップシンク」と呼ばれる手法があり、出演者の口の動きに合わせて、翻訳した言語を発する必要があります。また、言語だけでなく、ため息や鼻をすする音などといった、何気ない仕草の音も再現します。
ボイスオーバー
ボイスオーバーとは、オリジナルの音声を少し聞こえる程度に残し、翻訳後の音声を重ねる方法です。とくに、ドキュメンタリー番組に多く用いられ、声のトーンや感情をリアルに感じながら内容を把握できます。
ボイスオーバーは、本来の音声に合わせて声を重ねる必要がなく、原音から少し遅らせて翻訳した音声が流れ始める点が特徴です。
映像翻訳の品質を高める方法
主に、翻訳会社を利用した場合の方法ですが、映像翻訳のプロに依頼することで、高品質な映像翻訳が実現できます。
以下で詳しい内容を解説しているので、映像翻訳のクオリティを上げたい人はぜひ参考にしてください。
翻訳会社に依頼する
映像翻訳の品質を上げたい場合、翻訳会社への依頼を検討しましょう。翻訳会社には豊富な知識やノウハウを持ったスタッフがいるため、プロの技術で品質の高い翻訳映像が手に入れられます。
また、翻訳だけでなく、映像編集やレイアウト編集などの技術も高いため、完成後のクオリティも安心できます。
翻訳の知識を持ち合わせていない人が翻訳作業を行うと、完成までに時間がかかるほか、品質も低くなる可能性が高いです。翻訳会社に依頼した場合、制作工程が確立されているため、受注から完成まで時間がかからない点も魅力です。そのため、タイトな納期でも依頼に応じてくれる場合もあります。
ネイティブチェックを利用する
ネイティブチェックとは、翻訳した言語に対して、誤りがないかなどを確認する作業です。翻訳した言語を母国語としている人がチェックすることで、翻訳の質が向上し、視聴者もスムーズに理解できる効果があります。
一見翻訳した内容に問題がないように見えても、言語のニュアンスや全体的な文章の流れに違和感を覚えるケースがあります。ネイティブチェッカーの役割は、ただ言葉の誤りを見つけるだけではありません。違和感のある言葉や不適切な表現が使われていないかなども見つけ、より自然な言葉に直していくことも役割の一つです。
期待内容を明確に伝える
映像翻訳を依頼する際、声の特徴や話し方など、詳細な要望を伝えておくと、完成時にイメージとのギャップを小さくできます。また、言葉で説明するだけでは伝わりにくいため、打ち合わせの際に音声サンプルなどを持参するとよいでしょう。
翻訳会社へ依頼する際は、専門のスタッフが対応してくれるため、完成までのスケジュール管理がスムーズに進められます。また、翻訳のクオリティ向上も期待できるでしょう。
映像翻訳の会社選びのコツ
翻訳会社を選ぶ際は、以下の5つを意識して探すとよいでしょう。
・サービス内容
・サポート体制
・納品スピード
・実績の有無
・守秘義務
翻訳会社によって提供しているサービスが異なるほか、納品までのスピードにも違いがあります。これから紹介する会社選びのコツを把握して、納得のいく会社を見つけましょう。
サービス内容
翻訳会社を選ぶ際、どのようなサービスを提供しているかを確認しましょう。字幕翻訳や吹き替え翻訳のほか、ナレーションサービスでは、台本作成から収録スタジオの手配も行っている翻訳会社もあります。
さらに、サービスのほかにオプションを設けている場合もあり、原稿の校正・校閲や映像の編集など、さまざまなオプションから希望するものを選択しての依頼も可能です。
サポート体制
サポート体制が充実しているかも、翻訳会社を選ぶ際のポイントです。初めて翻訳会社に依頼するときでも、納品までスムーズに進められるよう、手厚いサポートを提供している会社もあります。
納品スピード
タイトなスケジュールの場合、納品スピードが早い翻訳会社に依頼をしたくなりますが、あまりに早すぎる会社は注意が必要です。
翻訳会社のスタッフが優秀で、質も高い場合は問題ありません。しかし、スピードだけを重視している会社の場合、翻訳や映像のミスが多く、修正作業に時間がかかってしまう場合があります。
修正を依頼する際、追加料金が発生する場合もあるため、スピードだけで判断せず、品質を優先して選びましょう。
実績の有無
翻訳会社を選ぶ際、これまでどのような企業や機関と取引をしてきたのか、携わったプロジェクトなど実績のチェックも大切です。
大手企業や行政との取引実績がある場合、信頼度が高く、映像翻訳に関してレベルの高いノウハウも持ち合わせています。そのため、自分が求めているレベルの映像翻訳を行ってくれるでしょう。
守秘義務
映像データや依頼内容をまとめた書類などの重要な情報を翻訳会社へ渡す場合、守秘義務を守る翻訳会社に依頼したいところです。
翻訳会社に映像翻訳を依頼する際、機密保持契約(NDA)の締結が可能か確認するとよいでしょう。機密保持契約とは、発注側の機密情報を守るために、本来の目的以外での使用や、第三者に情報を流さないことを約束する契約です。
依頼する翻訳会社が機密保持契約に対応し、守秘義務を守ってくれるか事前に確認をしておきましょう。
まとめ
今回は、映像翻訳の種類や翻訳会社を選ぶ際のコツについて解説しました。映像翻訳には字幕翻訳や吹き替え翻訳、ボイスオーバーの3種類があります。それぞれの方法は、翻訳時のルールが異なるため、翻訳会社へ依頼する際にどの方法が適切であるか決める必要があります。
映像翻訳を行う場合、翻訳会社への依頼がおすすめです。翻訳会社は、映像翻訳に関するサービスやサポート体制が充実しており、大手企業や公的機関との取引実績がある企業もあります。そのため、豊富なノウハウで完成度の高い映像翻訳が可能です。
株式会社サイマリンガルでは丁寧な映像翻訳を心がけ、かつスピーディな納品も可能です。また契約の際、機密保持規定にも同意するため、翻訳原稿に記載されている個人名や団体名が外部へ漏れることもありません。