アラビア語について
いわゆるアラブ諸国は西アジアからアフリカ大陸の北部の一帯を指し、イラク、シリア、バーレーン、アラブ首長国連邦、カタール、クエート、イエメン、ヨルダン、サウジアラビア、オマーン、レバノン、イスラエル、エジプト、スーダン、リビア、チュニジア、アルジェリア、モロッコ、モーリタニアなど20カ国以上がこれにあたります。これらの国のほとんどが公用語としている言語がアラビア語であり、約2億の人々に使用されています。そのアラビア語が神に選ばれた言語と呼ばれる所以は、イスラム教の神アッラーがコーランを通して教えを広めるために選んだ言語がアラビア語だったことにあります。
アラビア語には大きく分けて2種類あり、「フスハー」と呼ばれる公文書などに用いられるやや複雑な文語体のものと、「アーンミヤ」と呼ばれる日常会話として使用される比較的覚えやすい口語体のものがあります。くねくねとした文字は28文字の子音で構成され、それぞれの文字には独立形、語頭形、語中形、語尾形があり、右から左に横書きします。発音については28文字の内9文字ほど日本語にも英語にも無いものがあり、難しいと言えます。