7. エリザベス1世
エリザベス1世 Elizabeth I 1533~1603 イギリスの女王、在位1558~1603。
ヘンリー8世の娘で、若いときは異母姉メアリ1世によってロンドン塔に幽閉されるなど苦難の時代を送るが、ルネサンス的教養を深めるとともに、強い意志と政治力を身につける。1558に25歳で即位。メアリのカトリック反動による危機を回避するため’59<首長令><統一令>を制定し新教に復帰し、’63<39か条の信仰箇条>を定めてイギリス国教会を確立。一生独身を通して、諸国君主の求婚を退け対外的独立を確保、平和主義的外交を行なうが、’87メアリ-スチュアート処刑によってスペインと対立、’88その無敵艦隊を撃滅させ、積極的な海外進出を行ない重商主義政策を展開。内政では、郷紳出身のW.セシル・ウォルシンガムを登用、絶対主義的諸改革を遂行。1601救貧法、’03徒弟条例等によって、女王の時代にイギリスの商工業は空前の発展をとげ、イギリス-ルネサンスの最盛期をもたらした。
8. ジョン・レノン ビートルズ
レノン Lennon, John Ono 1940~80 イギリスのロック-ミュージシャン。
リヴァプール出身。1962ロックグループ<ザ-ビートルズ>を結成し、同グループのポール-マッカートニーとともに数多くのヒット曲の作詞・作曲を手がけた。愛と平和、独自の内面世界等をうたう詩は若い世代に影響を与えた。’70のビートルズ解散後はアメリカに渡り、ソロ活動を続けていたが、’80暴漢に射殺された。(作)「ジョンの魂」1970。
9. ホレーショ・ネルソンイギリス 海軍提督
ネルソン Nelson, Horatio, Viscount 1758~1805 イギリスの提督。
1770海軍に入る。一時引退後、’93復帰。’94コルシカ攻略に功をたてるが、右眼を失う。’97セントヴィンセント沖海戦に殊勲、同年右腕を失う。1801帰国、ハミルトン夫人と同棲。コペンハーゲン攻撃に成功、子爵となる。’03地中海艦隊司令長官、’03~’05フランス艦隊をトゥーロン港に封鎖、’05脱出した艦隊を追い、トラファルガー沖で撃滅したが、彼自身は狙撃をうけ、戦死。’06セントポール寺院で国葬。
10. オリバー・クロムウェル 護国卿
クロムウェル Cromwell, Oliver 1599~1658 イギリス清教徒革命の指導者。
ケンブリッジシャー州ハンティンドンの出身。1628下院議員。’42内乱勃発とともに議会軍軍人として、手工業者・農民からなる<鉄騎隊><新型軍>を組織し、’45王軍をネーズビーで破る。’48革命勢力の内部対立に乗じた反革命軍を再び破り、さらに長老・水平両派を弾圧、独立派を代表して革命の主導権を握る。’49年1月チャールズ1世を処刑、共和政をしく。’53<護国卿>となり、清教主義に基づく厳格な軍事独裁を行なう。上昇期のブルジョアジーの利害を代表し、重商主義政策をとり、世界の海上権をオランダから奪った。’58年9月病没。
11. アーネスト・シャクルトン 南極探検家
シャクルトン Shackleton, Sir Ernest Henry 1874~1922 イギリスの探検家。
アイルランド生れ。1901 R.F.スコットの南極探検隊に参加、’07自ら探検隊を指揮、’09当時の最南限(南緯88˚23´)へ到達。第3次探検中船上にて病死。