27. エメリン・パンクハースト婦人参政権活動家

パンクハースト Pankhurst, Emmeline 1858~1928 イギリスの女性参政権運動指導者。
1903娘のクリスタベル(Pankhurst, Christabel)・シルヴィアとともに<女性社会政治同盟>を創設し、イギリス最初の女性参政権運動を展開、戦闘的な行動で再三投獄された。

28. ウィリアム・ウィルバーフォース 政治家

ウィルバーフォース Wilberforce, William 1759~1833 イギリスのウイッグ党政治家。
1780~1825下院議員、ピット(小)の支持者。1788奴隷貿易撤廃運動に乗り出し、1807成功。さらに奴隷制の全面廃止に努め、死の直後、奴隷解放法が成立した(’33年8月)。

30. ガイ・フォークス 革命家

フォークス Fawkes, Guy 1570~1606 イギリスの火薬陰謀事件の実行責任者。
熱心な旧教徒。1593フランドルでスペイン軍に従軍。ジェームズ1世の旧教徒迫害に対する暗殺計画に参加。1603帰国し、’05開院式当日に議会の地下室に火薬をしかけるが、密告により逮捕、処刑された。

37. トマス・モア イングランドの聖人

モア More, Sir Thomas 1478~1535 イギリスの思想家・政治家。
ロンドンの法律家の子。1499エラスムスと会い、ルネサンス文化を知る。1500弁護士となり名声を得、’04下院議員。聖職者になるため4年ほどカルトゥジオ会の修道院に入ったが、’09ヘンリー8世の信任を得て政界に復帰、外交使節として大陸に渡る。司法関係の要職を歴任後、’29大法官となる。熱烈な旧教徒だったため、国王の離婚問題で教皇と王の板ばさみになり、’32辞職。さらに’34ロンドン塔に送られ、王の国教会首長権を否定したため処刑された。’16大陸旅行中に書いた「ユートピア」で、当時進行中の囲い込み運動による農民の生活と、支配階級の堕落した生活を描きながら、理想的共産社会を対置しつつ資本原蓄期のイギリス社会を痛烈に批判した。(参)カウツキー「トーマス-モアとユートピア」

38. ウィリアム・ブレイク 作家

ブレーク Blake, William 1757~1827 イギリスの詩人・画家。
富裕な洋品商の次男で、生粋のロンドン子。学校教育はうけず、版画師の弟子となる。少年時の現実逃避的傾向は、のち神秘的幻想世界へ向かわせる一因となる。フランス革命への希望と挫折、家庭内での緊張という精神上の危機を経た後、1794最大傑作といわれる「無垢の歌と経験の歌」(「無垢の歌」は’89発表)を出版。象徴性あふれる作品で、<人間精神の2つの相対立する状態>の止揚をうたった。ほかに「天国と地獄の結婚」等の一連の詩を集めた「預言の書」(’90)がある。生前は認められず、幻想的な作風の挿絵版画の仕事で生活を支えた。水彩画も多く残している。

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