74. ロバート1世 (スコットランド王)

ロバート1世 Robert I 別名 R. de Bruce VIII 1274~1329 スコットランド王、在位1306~29。
スコットランド貴族ブルース家に生れる。1296イギリス王エドワード1世のスコットランド王位を認めたが、’98エドワードに反乱。1302~04エドワードのスコットランド侵入に抵抗。’06スクーンでスコットランド王に即位。’14バノックバーンでエドワード2世の軍を破り、’28ノーサンプトンでエドワード3世と和約、スコットランドの独立を承認させた。スコットランドの民族的英雄として尊敬される。

78. エドワード・ジェンナー ワクチンの開発者

ジェンナー Jenner, Edward 1749~1823 イギリスの医師。
グロースシャーに生れる。1770ロンドンへ出て、J. ハンターに外科を学び、’72帰郷し開業、牛痘に感染した人は天然痘にかからないとの言い伝えを聞いて研究を重ね、’96年5月14日、8歳の男児に酪農婦の手からとった牛痘苗を接種、6週間後の7月1日、この子に真性痘瘡を接種し、発病しないことを確証した。初めこの種痘法は非難をうけたが、1800頃から認めはじめられる。主論文「牛痘接種による発疹の原因と効果」(1798)、また野生の動物の観察も行ない、「鳥の渡りについて」等を発表した。

79. デビッド・ロイド・ジョージ 英国首相

ロイド・ジョージ Lloyd George, David, 1st Earl of Dwyfor 1863~1945 イギリスの政治家。
小学校教師の子。1884弁護士を開業、名声を博す。’90下院議員、自由党急進派に属し、J. チェンバレンの帝国主義政策を攻撃。1909蔵相として富者負担を増大する<人民の予算>を提出。’10<国民保険法>を成立させ、社会保険制度の基礎をつくる。’16アスキス首相にかわって連合内閣を組織、戦争完遂に努力。’19自ら全権大使として講和会議を指導しヴェルサイユ条約に調印。’22保守党多数派離反のため辞職。’26自由党党首、社会改革を唱えたが労働党進出により失敗した。(著)「講和会議回顧録」1929、「大戦回顧録」’33~’36。

80. チャールズ・バベッジ コンピューター開発の先駆者

バベジ Babbage, Charles 1792~1871 イギリスの数学者。
計算機開発の先駆者。生涯を計算機の理論的研究、ならびに設計と製作に費やしたが、その壮大な構想が余りにも時代を抜きんでていたために未完成に終わる。1832「機械・マニュファクチュアの経済論」を書いた。これはオペレーションズ-リサーチへの先駆的著作。

81. ジェフリー・チョーサー 作家

チョーサー Chaucer, Geoffrey 1340頃~1400 イギリスの詩人。
ロンドンに生れ、1366ジョン-オヴ-ゴーントの妻の妹フィリッパ-ロートと結婚。イタリア・フランドル・フランスに外交上の職務で赴き、ボッカッチョ・ペトラルカに会う。’74ロンドン羊毛脱関長。エドワード3世とジョン-オヴ-ゴーントの保護をうける。のち職を失い生活に苦しみ、リチャード2世・ヘンリー4世の保護をうける。作風は3期に分かれ、第1期(’59頃~’72)はフランスの影響、第2期(’72頃~’86)はイタリアの影響が濃く、「誉の宮」「鳥の議会」「トロイルスとクリセイデ」や「哲学の慰め」(散文訳)がある。第3期(’86~1400)に至りイギリスの国民文学としての色彩を明らかにし、代表作「カンタベリー物語」(’87頃~1400)はこの時期に属する。巡礼者が語る23の物語を集めた形式をとり、中世英語の傑作としてのみならず、イギリス近代国民文学の出発点とされる。

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