82. リチャード3世 (イングランド王)

リチャード3世 Richard III 1452~85 イングランド王、在位1483~85。
ヨーク家の王。初めグロスター公。1483エドワード4世が死ぬと、子の同5世の摂政となり、ついで王を廃位して即位。リッチモンド伯ヘンリー・オヴ-チューダー(のちヘンリー7世)と争いボズワースの戦いで敗死。

84. ジェームズ・ワット 蒸気機関の改良者

ワット Watt, James 1736~1819 イギリス(スコットランド)の機械技術者・発明家。
大工の家に生れ、ロンドンの科学器具製作者に1年間弟子入りする。帰郷後、1757グラスゴー大付き精密機械製造人となる。力学・物理学・数学・化学等を自習する一方、J.ブラックやアダム-スミスらの大学教授と接触することによって豊富な経験と知識を得る。’63~’64グラスゴー大のニューコメン機関を修理する機械を得、蒸気機関を研究。’63作業シリンダーから凝縮器を分離し、諸々の改良を加え、’69蒸気機関の特許を得る。ボールトンとともにボールトン-ワット工場を経営し、複動式機関・調速器等を発明。ワットの蒸気機関は、’82初めて2回転運動を有する蒸気機関として設置されて以来、ウィルキンソン金属工場でつぎつぎに生産過程に組み入れられ、イギリス産業革命の一大原動力となった。

88. バーナード・モントゴメリー イギリス陸軍軍人

モントゴメリー Montgomery, Bernard Law 1887~1976 イギリスの軍人。
第2次大戦中1942~44エジプト第8軍司令官としてロンメルの率いる北アフリカの枢軸軍を破り、’44ノルマンディー上陸作戦のイギリス軍司令官としてドイツに進撃、元帥となる。’46陸軍参謀総長。’51~’58 NATO(北大西洋条約機構)軍福総司令官。

90. ヘンリー2世 (イングランド王)

ヘンリー2世 Henry II 1138~89 イギリス王、在位1154~89。
ヘンリー1世の孫、アンジュー伯ジョフロワとマティルダの子。1151アンジュー伯領を継承、’52エレオノール-ダキテーヌと結婚、アキテーヌ公領を得る、’53イギリス王スティーヴンと和し、’54王位を継承。’58ナント伯領・ブルターニュ公領を得る。国内では財務府を再建し、クリア-レギス(国王宮廷会議)を発展させ国内行政の組織化をはかった。’66クラレンドン条令により刑事訴訟に大陪審制を導入、’70シェリフ審問によりシェリフ制度を変革、’76ノーサンプトン条令で巡回裁判制度を組織化。教会の裁判権管轄をめぐってカンタベリー大司教T.ベケットと対立、ベケットが殺害され、’73教会側に謝罪して貴族反乱を抑えた。

91. ジェームズ・クラーク・マクスウェル 物理学者
マクスウェル Maxwell, James Clerk 1831~79 イギリスの物理学者。
ケンブリッジ大に学び、1856~60アバディーン大、’60~’65ロンドンのキングズ-カレッジ、’71ケンブリッジ大の各教授をつとめ、’74キャヴェンディッシュ研究所の設立にあたり、病没するまでその所長。’64ファラデーの電磁場の研究を基礎に、数学的理論を流体力学的な類推を用いて完成し、電磁場の基礎方程式として著名な<マクスウェルの方程式>を導出。これより電磁波の存在とその伝播速度が光速度に等しく、それが横波であることを明らかにし、光の電磁理論に重要な貢献をなした。一方気体分子の速度分布則を理論的に導き、気体論の統計力学的扱いの端緒をひらいた。(著)「電気及び磁気について」1873。

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