- ボヤナ教会
ソフィアの南西、ヴィトシャ山の麓に建つ教会。ひとつの教会ながら、増築によって1048年に創建された聖ニコラウス聖堂と1259年創建の聖パンティレイモン聖堂、1845年創建の第3聖堂と3つの部分からなり、いずれも内壁には見事なフレスコ画が描かれています。 - マダラの騎士像
切り立った断崖に刻まれる、巨大な騎士のレリーフ。猟犬をしたがえ片手にワイングラスを持ち馬に乗った勇壮な騎士のモデルは諸説ありますが、ブルガリアの伝説の騎士といわれるデルヴェル・ハーンという説が有力です。レリーフに刻まれた文字から8世紀頃のものと考えられています。 - イヴァノヴォの岩窟教会
ブルガリア北部にあるイヴァノヴォの洞窟。洞窟内には「主の渓谷聖堂」という教会があり、内部は聖人を描いたフレスコ画で彩られます。一時は300を超す礼拝堂や聖堂が造られ聖地として栄えたが、14世紀に入りオスマン朝の支配下に入ると放棄され、半分以上が朽ち果ててしまいました。 - カザンラクのトラキア人の墓
1944年に発見されたトラキア人の墓。内部は3室からなっています。そのなかの1室には紀元前300年頃に描かれたとされる壁画が残っており、トラキア人の埋葬儀式と戦闘の様子が鮮やかな色を保っています。 - 古代都市ネセバル
黒海に突き出た港町ネセバル。歴史は古く、およそ3000年前にトラキア人が住み着いたのが始まりです。海に囲まれた天然の要塞は交易、戦略の拠点として魅力的で、紀元前5世紀のギリシア人の入植以来、ローマ帝国、初期ビザンツ帝国、オスマン朝などの支配にさらされました。 - ピリン国立公園
ブルガリア南西部に位置するピリン山脈。標高2914mのヴィフレン山を中心に周囲246k㎡が国立公園に指定されており、荒々しい山岳地帯に約70もの氷河湖や小川、滝、湖、温泉などが点在。絶滅の危機に瀕する植物や野生動物も数多く生息します。 - リラの僧院
ソフィアから南へ約65㎞、リラの山奥にひっそりとたたずむリラの僧院。この僧院の建立は10世紀。14世紀に王の庇護により僧院文化が花開きました。フレスコ画で彩られた聖母誕生教会や4つの礼拝堂、図書館などが建てられた。1833年の火事で教会はいったん消失しましたが、再建されました。 - スレバルナ自然保護区
ドナウ川沿いの町シリストラ近郊にある自然保護区。スレバルナ湖を中心とした湿地帯にはハイイロペリカン、イヌワシ、ブロンズトキなど、絶滅の危機に瀕する種を含む100種以上の貴重な鳥が生息します。1992年には自然破壊のため危機遺産に登録されましたが、その後の活動で解除されました。 - スヴェシュタリのトラキア人の墓
1982年にブルガリア北部、スヴェシュタリで発見された、紀元前3世紀頃に建てられたとされるトラキア王の墓。古墳の入口から細長い通路を進むと王と王妃の眠る玄室があります。周囲には棺を見守るように10体の女性像が置かれ、壁にはフレスコ画が描かれています。