オノレ・ド・バルザック 作家

オノレ・ド・バルザック Balzac, Honoré de 本性 Balssa 1799~1850 フランスの作家。
トゥール生れ。父は高級官吏。1814一家はパリに移り、終生パリに住む。パリ大で法律を学んだが中退、文学に転進。文筆業・出版業・印刷業等で自活をはかったが、10万フランの負債を残してすべて失敗。負債返済のため文学に専念し、’29「ふくろう党」で成功、以後20年間1日50杯のコーヒーを飲み休息に飢えながらの超人的な創作活動は、フランス革命後から2月革命におよぶ半世紀のフランスの社会と人間の歴史を描いたリアリズム文学の記念碑的大作「人間喜劇」に結実した。この作品は2000人の登場人物のおりなる約90編の小説で、風俗研究・哲学研究・心理研究の3部に分類、有名な’33「ウージェニー・グランデ」、’34~’35「ゴリオ爺さん」、’36「谷間の百合」、’37~’43「幻滅」、’46「従妹ベット」、’47「従兄ポンス」等を含む。この間、王党派から代議士に2回立候補して落選したほか、種々の事業に手を出して失敗。またヨーロッパ全土を旅行。’50、18年間交際を続けたポーランド貴族のハンスか夫人と結婚、5か月後にパリの豪華な邸宅で死去。

ブリジット・バルドー 女優

ブリジット・バルドー Bardot, Brigitte 1934~ フランスの女優。
パリのブルジョアの家に生れ、モデルを経て、1952映画にデビュー。’56「素直な悪女」でBB(べべ)時代をつくり、フランスを代表するグラマー女優となる。’70前後からしばしば引退発表、’73から映画等には出演せず、動物愛護運動に没頭。ほかに「可愛い悪魔」(’58)、「真実」(’60)、「私生活」(’61)、「軽蔑」(’64)、「ラムの大通り」(’70)に出演。

エディット・ピアフ 歌手

エディット・ピアフ Piaf, Edith 本名 Edith Giovanna Gassion 1915~63 フランスのシャンソン歌手。
大道芸人の子。早くから街頭に立ち、15歳頃から酒場やクラブでシャンソンを歌いはじめる。一方多くのシャンソン歌手を育て、自らも作詞、作曲した。その歌は彼女の数奇な運命を反映して悲劇的な強さをもっている。代表作は「愛の賛歌」「おありの騎士」「ばら色の人生」。

マルセル・ブルースト 作家

マルセル・ブルースト Proust, Marcel 1871~1922 フランスの作家。
パリに生れる。父は衛生学の権威。母はユダヤ系。9歳のとき以来、終生神経性喘息に悩まされる。1890パリ大法学部に入り、その前後から上流社交界・文学サロンに出入りしたが、ドレフュス派となる。詩・小説・評論・翻訳(ラスキン「胡麻と百合」)等を試みたが認められず、1909<心情の間欠性>をテーマに、独創的な手法で過去を再構成する大作「失われた時を求めて」(全7編13巻、’13~’27刊)に取り組む。初めはすべての出版社に断られ自費出版したが、以後13年間病弱と闘いながら、ある時はコルク張りの密室の中で終日終夜執筆、全巻の刊行が終わったのは死の5年後であった。20世紀前半の新心理主義小説の最高傑作とされる。’52未発表の自伝小説「ジャン・サントゥイユ」(1895~99)が発見、刊行された。

ジャン=ポール・ベルモンド 俳優

ジャン=ポール・ベルモンド Belmondo, Jean-Paul 1933~ フランスの俳優。
彫刻家ポール・ベルモンドの息子。1956コンセルヴァトワール卒。舞台を経て、ゴダール監督の’59「勝手にしやがれ」でヌーヴェル・ヴァーグ(新しい波)のスターとなる。スポーツ好きでアクションものが得意。ほかに「2重の鍵」(’59)、「ふたりの女」(’61)、「リオの男」(’64)、「気狂いピエロ」(’65)、「ライオンと呼ばれた男」(’89)。

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