マルコ・ポーロ 旅行家
マルコ・ポーロ Marco Polo 1254~1324 イタリアの旅行家。商人のとしてヴェネツィアに生まれる。中国より帰国した父・叔父とともに、1271にペルシアから天?路を経由、元の上都に達しフビライ(世祖)に仕え中国各地を歴訪。’90イル・ハーン国に嫁ぐ王女ボルガナに随行し、泉州を出帆してインド南部を航行、’95ヴェネツィアに帰国。’99ヴェネツィアとジェノバとの戦いに参加して捕虜となるが、獄中で同僚に「東方見聞録」を口述した。モンゴルの歴史と住民についての見聞を述べたものだが、日本(ジパング)についての記述もある。ジパングの箇所は著しい誇張もあるが多くは正確な見聞録で、とくに中央アジアに関する記載は優れている。ヨーロッパ人のアジア観に深い影響を与えた。
マエストロ・マストロヤンニ 俳優
マエストロ・マストロヤンニ Mastroianni, Marcello 1924~96 イタリアの映画俳優。ナポリ近郊の生まれ。L. ヴィスコンティ*に認められ舞台俳優になる。1949ごろから映画に出演し、’55「恋愛時代」で同年イタリア最優秀主演男優賞を受賞。演技の幅は広く喜劇からシリアスな役柄までこなし、「甘い生活」「夜」「イタリア式離婚狂想曲」「81/2」「家族日記」「昨日・今日・明日」「異邦人」「ひきしお」「ひまわり」「黒い瞳」等、多くの現代イタリア映画の代表作に出演した。
アメデオ・モディリアーニ 画家、彫刻家
アメデオ・モディリアーニ Modigliani, Amedeo 1884~1920 イタリアの画家、彫刻家。ユダヤ系。イタリア各地の美術アカデミーで学び、ルネッサンス芸術の影響をうける。1906パリに行き定住。スーチン*・キスリング*らと交わり、ロートレック*・ピカソ*およびアフリカ原子芸術の影響を受ける。’17年12月に画商ズボロフスキーの後援により生涯ただ1度の個展開催。’20年1月に若年からの肺結核のため施療病院で死去。作品は若干の風景画を除きすべて人物画、とくに女性像、裸体像が多い。画風は平面的で、細長い首を特色とし、全体として哀愁を帯びている。
セルジオ・レオーネ 映画監督
セルジオ・レオーネ Leone, Sergio 1921~89 イタリアの映画監督。長い助監督時代を経て、1961「ロード島の要塞」でデビュー。彼を有名にした黒澤明の「用心棒」を翻案した「荒野の用心棒」(’64)で、マカロニウエスタン・ブームをつくった。’67渡米、ハリウッドで映画づくりをはじめる。(作)「夕陽のガンマン」1965、「ウェスタン」’67、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」’84。
ニーノ・ロータ 作曲家
ニーノ・ロータ Rota, Nino 1911~79 イタリアの作曲家。ミラノ音楽院、ローマのサンタ・チェチリア音楽院、フィレンチェのカーティス音楽学校で学ぶ。純芸術作品もあるが、おもに映画音楽で知られる。(作)映画音楽「道」1954、「戦争と平和」’56、「太陽がいっぱい」’59、「ゴットファーザー」’72。
ソフィア・ローレン 女優
ソフィア・ローレン Loren, Sophia 1934~ イタリアの映画女優。1952「海底のアフリカ」以来多くのイタリア映画に出演。’56「島の女」以後ハリウッドにも進出。デ・シーカ*監督のアメリカ映画「ふたりの女」(’60)でアカデミー主演女優賞および第60回カンヌ映画祭女優演技賞を受賞。’91アカデミー名誉賞を受賞。(作)「イタリア式結婚狂想曲」1964、「ひまわり」’69、「プラス・ターゲット」’80他多数。