1. アルコバサのサンタ・マリア修道院

    ポルトガル建国の祖アフォンソ・エンリケスが、レコンキスタ(国土回復戦争)に貢献したシトー修道会に感謝し、1152年に建立。シトー派の精神を反映した質素な修道院内には、悲恋の主人公として知られるペドロとイネスの棺が安置されています。

  2. シントラの文化的景観

    かつてイギリスの詩人バイロンが「エデンの園」と呼んだシントラ。緑豊かな自然と美しい町並みのため、古くから王侯貴族たちに愛されてきました。ポルトガル王室の夏の離宮として14世紀建てられた王宮のほか、丘上にはペーナ宮殿、ムーアの城跡などがあります。

  3. リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔

    エンリケ航海王子とヴァスコ・ダ・ガマの偉業を称えて建立されたジェロニモス修道院は、ポルトガル黄金期を象徴する建造物。またベレンの塔はテージョ河口に浮かぶ要塞で、いずれもかつて新大陸に向けて船が出航したリスボンのベレン地区にあります。

  4. マデイラ島の月桂樹林

    大西洋上に位置するマデイラ島には、温帯から亜熱帯まで多様な植生が見られます。なかでも特に貴重なのが、太古の姿をとどめる月桂樹林。ヨーロッパ大陸では氷河期に消え去ってしまった原始の森が、温暖な気候に守られて生き残っています。

  5. ポルト歴史地区

    ドウロ川の北岸に広がるポルトは、ポルトガル発祥の地。旧市街にはクレリゴス教会、カテドラル、ポルサ宮、サン・フランシスコ教会など見どころが多くあります。またドウロ川南岸のヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアには、ポルトワインの酒蔵が集まっています。

  6. ピコ島のブドウ園文化の景観

    ピコ島はアソーレス諸島で2番目に大きな島。この地では15世紀に人々が移り住んで以来、ブドウの生産が始まりました。大西洋から吹き付ける潮風からブドウ園を守るために、畑は小さな石を積んだ細長い壁に囲まれ、独特な景観を造り出しています。

  7. ギマランイス歴史地区

    ブルゴーニュ王朝を開いた初代ポルトガル国王、アフォンソ・エンリケスの生まれ故郷で、ポルトガル建国の地として知られます。アフォンソ王が生まれた城、ブラガンサ公爵館など見どころも多く、町並みは中世のたたずまいを色濃く残しています。

  8. トマールのキリスト修道院

    レコンキスタの功績により土地の寄進を受けたテンプル騎士団が12世紀に建立。14世紀以降はキリスト騎士団に引き継がれ、エンリケ航海王子の団長時代に最盛期を迎えました。5世紀にわたって増改築が行われたため、さまざまな建築様式が見られます。

  9. ドウロ川上流ワイン生産地域

    アルト・ドウロと呼ばれるドウロ川上流地域は、世界的に有名なポートワインの産地です。川の両側の急斜面にはブドウ畑が広がります。ここで収穫されたブドウは、ポルトのヴィラ・ノヴァ・デ・ガイアの酒蔵で熟成され、芳醇なポートワインとなります。

  10. コア渓谷の先史時代の岩壁画

    ドウロ川支流のコア渓谷で発見された、旧石器時代の岩絵群。動物などをモチーフにした壁画が、垂直に切り立った岩に描かれています。その規模と保存状態のよさから「世界で最も大きな野外博物館」と呼ばれ、現在も発掘調査が続いています。

  11. バターリャの修道院

    アルジュバロータの戦いでカスティーリャ王国を打ち破ったジョアン1世が、勝利を聖母マリアに感謝して1388年に着工。その後、代々の王に引き継がれました。ゴシック様式とマヌエル様式が入り混じった、ポルトガル独立を象徴する壮大な修道院です。

  12. アソーレス諸島のアングラ・ド・エロイズモ

    アングラ・ド・エロイズモは、大西洋に浮かぶテルセイラ島の南部に位置し、ポルトガル本土と新大陸を結ぶ中継地として発展した港湾都市です。1980年の大地震で被害を受けましたが、その後の修復作業により現在はかつての町並みに復興されています。

  13. エヴォラ歴史地区

    アレンテージョ地方の古都エヴォラは、ローマ人によって築かれ、西ゴート族、イスラムの支配を経て、レコンキスタ以降は学芸の中心地として栄えました。ローマ時代の城壁や神殿をはじめ、各時代の建造物が残り、町全体が博物館のようです。

ポルトガル語翻訳サービストップへ戻る