- バンスカー・シュティアヴニツァ歴史都市と近隣の工業建築物群
12世紀から始まった金と銀の採掘で経済発展を遂げ、ヨーロッパでも屈指の鉱山都市となった町。鉱業に関わる見事な建物の数々が、当時の栄華を物語っています。 - ヴルコリネツ
ニーズケー・タトリ山地の奥にある伝統的な木造集落、中世から守り続けられてきた入母屋造りの平屋建て家屋が45戸並びます。ヒノキやマキなどの薄板を使った柿葺きの屋根に、漆喰を塗って白く仕上げた木の壁が特徴です。1770年に造られた石の台座にのった木造の鐘楼や、1875年に建てられた木造の聖母聖堂なども見どころです。 - スピシュ城とその関連文化財
山間の開けた土地に残る石造りの廃城。東方から攻めてくるモンゴル人(タタール人)やトルコ人の襲来に備えて建てられました。13世紀前半に造られその後増築が繰り返されましたが、1780年の火事で焼け落ち巨大な廃墟となりました。周囲には100軒以上の歴史的建造物が残ります。 - スロヴァキア・カルストの洞窟群
ハンガリーのアッグテレク・カルストへと国境をまたいで広がっており、712の洞窟が密集するヨーロッパ最大規模の洞窟群。鍾乳石や石筍などの自然の造形美が神秘的です。(ドブシンスカ氷穴) - バルデヨフ市街保護区
ポーランドとハンガリーを結ぶ交易の要衝として栄えた町。14世紀には城壁や見張り塔が築かれ、現在も要塞都市としての街並みがよい状態で保存されています。広場を中心とし、ゴシック様式やルネッサンス様式の建築が残ります。 - カルパチア山地のブナ原生林
スロヴァキアとウクライナに広がる原生ブナ林群。現在貴重となったヨーロッパブナの、世界最大の原生地域でもあります。多くの絶滅危惧、希少動物も生息します。 - カルパチア山地のスロヴァキア地域の木造教会群
カルパチア山域に残る16~18世紀の木造教会群は、ビザンチン文化とラテン文化が融合した建築。宗派により建築様式は異なりますが、どれにもスラヴ人の建築文化の特徴が見られます。