ビジネスの幅を広げ、品質の高い訳文を依頼するには、翻訳会社・通信会社の選び方が重要です。海外市場の開拓や提携先との交渉をスムーズに行うには、実績と評判があり、品質が高い翻訳会社・通信会社を選びましょう。

ただし、公式サイトに記載されている情報だけでは比較できないこともあります。

こちらでは翻訳会社・通信会社を選ぶためのポイントや依頼する際の流れを紹介するので、参考にしてください。あとのトラブルに発展しないためにも、しっかりとした翻訳会社・通信会社を選ぶ必要があります。

翻訳会社・通訳会社を選ぶ際のポイント

翻訳会社・通訳会社を選ぶ際のポイントを紹介します。翻訳・通訳を依頼する場合は、これから紹介するポイントを抑えておく必要があります。

契約後のトラブルに発展しないためにも、事前の確認が必要です。

実績と評判

翻訳会社・通訳会社を選ぶ際は、実績と評判を確認しましょう。実績が豊富で高評価が多い会社は、選ぶ際に信頼ができるポイントです。ただし、豊富な実績と高い評判を公式サイトで掲げている会社は多いため、以下の内容に着目しましょう。

・見積もりの際に必要情報確認を行う
・専任の通訳コーディネーターを手配している
・資料を細かく要求する

このように、さまざまな角度から情報収集を行い、信頼性が高い会社を選んでください。また、同じ業界の知人からの情報や取引先企業が利用している会社は比較を行い、評判がよい場合は、紹介が可能か相談をしてみましょう。

対応言語

翻訳会社・通信会社を選ぶ際は、対応言語を確認しましょう。日本国内の会議・ビジネスの需要90%〜95%が日英です。大手の通訳会社であれば、英語や中国語、韓国語などの言語を依頼できるでしょう。

また、ビジネスの幅が広がり、依頼を検討している言語以外も将来使用する可能性があります。そのため、対応言語が多い会社であれば、状況が変わった場合も困ることはないでしょう。

翻訳会社・通信会社によって、得意・不得意の分野があり、特定の言語に強い会社もあります。特定言語の翻訳を依頼したい場合は、公式サイトで確認し、どの分野が得意なのか確認をしましょう。

得意分野

翻訳会社・通信会社を選ぶ際は、得意分野を確認しましょう。幅広い言語を扱う会社から特定の言語に強い会社まで、翻訳会社・通信会社の特徴が異なります。

会社によっては金融翻訳や財務・会計翻訳、医学翻訳が得意など異なるため、どの分野を得意としているか確認をしましょう。

多くの会社は「オールラウンドな分野で対応している」と記載しており、比較できないこともありますが、その場合は実績や評判とあわせて参考にしてください。また、会社の成り立ちや関連会社を確認することで、翻訳会社・通信会社の得意や強みを理解することができます。

料金

翻訳会社・通信会社を選ぶ際は、料金を確認しましょう。会社によってサービス・オプションにかかる料金が異なり、公式サイトで料金表を開示している会社からお問い合わせ・見積もり時に料金がわかる会社まで、仕様はさまざまです。

コストをかけないためにも、複数会社に見積もり依頼を行い、サービスやオプションに対する料金を比較しましょう。見積もりを提示されたあとは、追加サービス・オプションが適応されないかどうか確認が必要です。

また、通訳・翻訳レベルで料金が異なる場合があるため、予算内で依頼ができるベストな会社を選んでください。

納期

翻訳会社・通信会社を選ぶ際は、納期を確認しましょう。翻訳会社のスキルが高い場合であっても、納期に間に合わなければ意味がありません。

料金がほかの会社と比べ安すぎる場合、納期の変更や翻訳の質を落としていることも考えられます。そのため、見積もり時に納期はどの程度か・納期変更の可能性があるのかなどを確認しましょう。

緊急の案件がある場合には、原文の文字数を伝え、相談時に提示された納期の把握をしてください。また、納品後に訳文について質問・疑問に答えてくれる会社は、丁寧な対応をしているでしょう。

品質管理体制

翻訳会社・通信会社を選ぶ際は、品質管理体制を確認しましょう。品質管理体制は会社によって基準が異なるものです。具体的には、以下の内容を会社にお問い合わせることで、翻訳品質を確認ができます。

・翻訳者のスキルチェック方法
・品質保証フローの内容
・翻訳内容チェック方法
・国際標準認証取得の状況

品質管理の確認には、トライアル翻訳・試訳も効果的です。翻訳品質が低く後悔することがないように、品質管理体制の確認は翻訳会社・通訳会社を選ぶ際に必要でしょう。

サポート体制

翻訳会社・通信会社を選ぶ際は、サポート体制を確認しましょう。どの程度サポートがついているのかを確認し、自社ビジネスに合わせた柔軟な対応ができる会社がベストです。

翻訳プロジェクトに関する問題の相談を行ったり、変更事項に対応可能していたりするなどのサポート体制があれば不便がありません。また、納品後問題が発覚した場合や質問・疑問を解決したい場合などの対応体制が整っているのかどうかも、依頼をする前に確認しましょう。

機密保持

翻訳会社・通信会社を選ぶ際は、機密保持について確認しましょう。機密保持は重要で、情報漏洩に影響します。

翻訳を依頼する会社が機密保持・セキュリティのために、どのような対策をしているのかどうかは確認するポイントです。翻訳の依頼を行う際は、機密保持契約書や業務委託契約書に機密保持・セキュリティに関する情報が記載されているか確認し、契約をしましょう。

また、会社が機密保持・セキュリティなどを守秘義務として闇雲に契約を結ばせる場合もあるため、トラブルにつながらないためにも、契約前の確認は最大限に行ってください。

翻訳会社・通訳会社に依頼する流れ

翻訳会社・通訳会社に依頼する流れを紹介します。翻訳会社・通訳会社の利用をする場合、お問い合わせフォームや電話、FAXで依頼をしましょう。お問い合わせ時に、注文までの仕組みや翻訳のトライアル(試訳)などに対応してくれる会社もあるため、同時に確認してください。

見積書発行のため、担当者に詳細な内容を伝えましょう。質の高いサービスを受けるため、以下の内容を伝え、ヒアリングを行ってください。

・言語(日本語から英語・スペイン語から日本語に翻訳など)
・分野(契約書・医学論文など)
・ボリューム(A4サイズ15枚・10,000文字など)
・納品期日・緊急度
・訳文用途(スピーチ用・社内用など)
・用語集有無

ヒアリングの内容から、見積書が発行されます。会社によっては、見積書の即日発行を行っていますが、ボリュームが多い場合や休業日の場合は連絡が遅れることがあるため、余裕を持ってお問い合わせをしましょう。

見積書確認後、問題がなければ担当者に連絡を行い、正式に発注をしてください。発注後はコーディネーターが最適な翻訳者をアサインし、翻訳者が決定します。

また、会社によっては、翻訳した文書は表記ゆれやスペルミスを防ぐため、専任のチェッカーが訳文をチェックし、質の高い訳文を提供することがあるため、チェック・校正作業の有無を確認してください。

納品後に請求書が送付されるため、お支払いをしてサービス終了です。

ChatGPTのAI翻訳の精度について、気になる方もいるのではないでしょうか。ChatGPTのAI翻訳について、こちらで詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

まとめ

翻訳会社・通信会社を選ぶためのポイントを紹介しました。翻訳会社・通信会社は、実績や評判、対応言語や得意分野、料金や品質管理などを総合的に比較し選びましょう。

公式サイトに記載されているものだけでは比較ができないこともあるため、口コミや知人からの情報、取引先企業などから判断することも選ぶ際のポイントです。

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