ここ最近、「エスディージーズ」や「イーエスジー」といった言葉がメディアを通じて盛んに取り上げられています。既に社会に定着しつつある「サステナビリティ」と同様に、現代社会に不可欠な用語として浸透しつつある、SDGsとESGは、ともに持続可能な社会を実現するための企業の取組みを指します。

両者の違いは、SDGsは、国連によって取り決められた持続可能な世界の実現に向けた目標を企業が実践することであるのに対して、ESGは企業の持続的成長に必要な要素に沿って企業経営が行われているか判断する投資家目線の指標として捉えられていることです。
具体的な目標や指標に対して企業がその取組状況を積極的に発信する機会が多くなるなかで、海外投資家に向けたアピールを行う上でも翻訳するニーズがますます増加しています。

●多様な場面でSDGsやESGが活用されている

地球環境問題が世界における中心テーマとなっているなかで、環境に配慮した商品・サービス開発、環境負荷の低減、従来のエネルギー資源の高騰を受けた再生可能エネルギーへの挑戦など、企業は環境問題への取組みを積極化させており、その活動資金を調達する動きが活発化しています。企業は、こうしたグリーン・ファンド/グリーン・ボンドを獲得するために、環境対策をアピールしていますが、その際に最も説得力のある根拠がSDGsやESGの取組みを示すことになります。これらは、国際的にも共通したガイダンスであるため、企業はその取組みをプレスリリースや、CSR報告書などに盛り込むケースが多く、それらを翻訳して海外のステークホルダーに対して積極的に発信しています。

●SDGsとは?

SDGs:Sustainable Development Goalsとは、「持続可能な開発目標」のことで、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標のことです。17のゴール・169のターゲットから構成されています。例えば、1~3を見るとそのゴールに以下があります。

Goal 1. End poverty in all its forms everywhere
Goal 2. End hunger, achieve food security and improved nutrition and promote sustainable agriculture
Goal 3. Ensure healthy lives and promote well-being for all at all ages

外務省では、アジェンダの原文を仮訳しており、上記の「持続可能な開発目標」は、公益財団法人 地球環境戦略研究機関(IGES)が作成した仮訳をベースに以下のように編集したものを掲載しています。

目標 1. あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる
目標 2. 飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する
目標 3. あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する

各目標に対しては、それぞれターゲットが設定されており、これらが企業活動の行動規範としての指針とされています。翻訳をする場合、原文や外務省の仮訳を必ず使用します。

●ESGとは?

内閣府の報告書では、ESGを次のように定義しています。

ESGとは、Environment(環境)、Social(社会)、Governance(ガバナンス(企業統治))を考慮した投資活動や経営・事業活動を指す。ESGは投資活動から始まった概念であり、ESG投資では、一般に企業の財務情報に加えて環境及び社会への配慮、企業統治の向上等の情報を加味し、中長期的なリターンが目指されるなどしていたが、昨今は、企業経営においてもESGに配慮する傾向がある(いわゆるESG経営)。ESGは、1990年代から広がった企業の社会的責任(CSR)や社会的責任投資(SRI)、2000年以降の責任投資(RI)といった潮流とも関連するものである。

金融機関では、これらを指標化した上で投資対象としてファンドを組成するなどESGの概念を活用しており、国内外の投資家に向けて多言語で展開している例も見られています。

●SDGsやESG関連の翻訳のポイント

ESG投資は、複雑に投資設計されている場合もあり、専門的知識に加えて、SDGsの用語・表現の踏襲がキーポイントとなります。また、企業のPR力を担うため、流暢な文章表現によって効果を高めます。

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サイマリンガルでは、創業以来、金融分野に注力してきた実績があり、SDGsやESGに関連する文書を専門的に手掛けており、企業のサステナビリティ活動をサポートします。

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